わぎょログ

小径車にはまった元ロード乗りのブログ

第30回つくばマラソン


 初のフルマラソンとなるつくばマラソンに参加してきました。去年もエントリーしていましたが、1週間前に故障してしまい無念のDNSとなった大会。今年は練習量と強度を慎重に設定して、無事に当日を迎えることが出来ました。


 現地に到着後、ゼッケンを付けたり、補給をしたり、トイレに行くなどしていたらあっという間にスタート時間。スタート地点はエントリー時に申請したタイムを元に決められたようで、A〜Hのうち僕はFスタート。かなり後ろ目からのスタートとなりました。


 スタートしてしばらくは前が詰まっているので、走っては止まっての繰り返し。これがスタート地点を過ぎるくらいまで続きました。参加者が1万人を超える大会ですから、混雑具合がすごいです。ようやく走れるようになってからも周りは人でいっぱいで、ペースどうこう言える状況ではない感じ。事前にこうなることは聞いていたので、序盤は無理をしないように心掛けました。


 自分のペースで走れるようになったのは、5kmくらいから。ガーミンのGPSウォッチでペースを確認しながら5分10〜20秒で走ります。僕の目標とするタイムは4時間ですから、5分40秒/kmのペースで大丈夫。もう少しペースを落としても良かったんですが、体が軽くて調子も良さそうなのでそのまま維持しました。


 この日の気温は11月の終わりとしてはやや高め。始めの内はアームウォーマーをしていましたが、早い段階から下げて走っていたと思います。脱水が怖いので、ハーフの大会でも1度しか取らない給水を極力取るように。快調に走ってましたが、10kmくらいから尿意を感じ始め17km地点でトイレタイム。仮設のトイレに3人しか並んでいなかったので、急遽止まることにしました。一度くらいはトイレに寄るだろうなと予想していたので、それ自体は良かったんですが、止まった途端ガーミンのタイム計測がストップ。何かと思ったらオートストップの機能でした。設定を変更するの忘れてた…。これで正確なタイムが分からなくなってしまった。


 その後はなるべくペースを一定に維持するようにして、21kmの折り返し地点に到着。ここから少しペースを上げました。レース前決めていたのが、折り返すまでは余力を残すようにして走り、行けそうならペースを上げるということ。折り返した所でもまだ体が軽かったので、5分/km位までペースアップ。


 25km地点で、ようやく4時間で走るペースランナーと大集団を発見。ペースランナーはグロスで4時間を切るように走っていますから、あとはこれに付いていけば目標達成…ですが、まだ行けると思って集団をパスしました。とにかく行けるところまで行こう。


 30kmを過ぎると、徐々に足の筋力がなくなってきます。ペースも1km毎に落ちていく感じで、気持ちと体の整合性がとれなくなるような感覚。ここまで来るとどれだけ心を強く保てるかが勝負です。できるだけペースを落とさないように、ひたすら我慢の時間が続きます。


 35kmになると、本格的につらくなってきました。この時点で5分10〜20秒までペースダウン。足のバネが完全に失われて、バタバタと走るような感じ。


 そして37km地点、この辺で完全に足が売り切れました。ペースを維持しようにも足が動かない。心肺はまだ大丈夫なのに、とにかく足が前に進まない。ラストの3kmは4時間のペースランナーに追いつかれるんじゃないかと思うくらいで、ペースは5分30〜40秒まで落ちていました。


 最後は沿道の声援に励まされながら、なんとかゴール。ラスト3kmは見事にたれたものの、グロスで3時間53分55秒、ネットでは3時間46分59秒と目標タイムをクリアできました。やった!思ったよりも好タイムで嬉しい。


 この大会では1km毎に距離表示があったんですが、距離と共に言葉が添えられていました。どれもランナーを激励してくれるもので、中にはアニメや漫画の台詞らしきものも。足の筋力がなくなって苦しいときに見た「足は動くか?動くならまだ走れる」(確かこんな感じ)というメッセージには元気をもらいました。


 フルマラソンは30km過ぎてからつらいと言いますが、まさしくその通りなレースでした。でも達成感は格別。またチャレンジしてみたいです。